講演内容-02 そもそも虫歯とは何?


そもそも何故虫歯はできるのでしょうか。虫歯とは何なのでしょうか。 虫歯とは「虫歯菌が歯の表面で食べかすを代謝し酸を発生させて歯を溶かす」現象です。


<代謝とは>

代謝は食べたものからエネルギーを取り出し要らないものを排泄する事を指します。 代謝を犬に例えて言うと ①ドッグフード➡犬(動き回るエネルギー)➡フン

また、経時的に見れば体を形作ることも意味します。 ②ドッグフード➡犬(子犬がやがて大きく)➡フン

そしてそれを複数で考えると ③ドッグフード➡犬(オス犬とメス犬から子犬、つまり犬が増える)➡フン

さて、犬ではなく虫歯菌だとどうでしょうか。 虫歯菌は肉眼では見えませんが電子顕微鏡などでかなり拡大すると見えてきます。 食べかす➡虫歯菌(増えます)➡酸とガス ちなみに、このガスは口臭の原因の一つです。

犬だとオスとメスが必要ですが、虫歯菌は性別が無く、条件が整うと約40分で分裂し増えます。1匹が2匹、2匹が4匹、4匹が8匹、、、たった2時間で8倍です。 4時間で64倍、6時間で512倍、丸一日経つと、、、考えたくないですね。 ばい菌だらけだと思って下さい。


<酸とは>

小学校の理科では酸性とアルカリ性について学びますね。 ある物質が水に溶けた物を水溶液と言いますが、水溶液の性質を表す指標の一つとして、酸性・中性・アルカリ性があります。酸性とアルカリ性の同じ強さの物を混ぜると中性になります。さっきのスライドだと紫色で表現しています。身近な酸性の物としては、醤油・ビール・ワイン・コーラ・レモン・酢などがあります。