講演内容-01 なぜ予防が大事なのか

虫歯は予防するのが大事といつも言われているのはなぜだと思いますか。虫歯のやっかいな所は一般的な病気と異なり、元に戻らない事なのです。

例えば風邪をひいたり お腹を壊して具合が悪くなっても、軽いものならば病院行ったりお薬飲んだり2,3日寝てたらまた元気になりますよね。 これは100%、 「治療された(元に戻った)」 と言えるでしょう。 ところが「虫歯になったら歯医者で治療すれば治る」というのは、その意味では間違いなのです。 歯科治療といっても、歯医者は虫歯でダメになった部分を取り除き人工の物に置き換えているだけなのです。 「機能を回復させる」という意味での治療でしかないのです。 虫歯は歯という小さな範囲の出来事なのであまり実感が湧かないかも知れません。

例えば眼医者に行って 眼鏡やコンタクトを作るのを 考えてみて下さい。 その治療でよく見えるようになった、とします。 しかし眼鏡やコンタクトを外すと見えにくくなるので、これは眼が治ったという治療ではなく眼の機能を補う治療です。

したがって自分の歯を守るという意味で、虫歯にならない様に歯磨きをしなくちゃいけません。 そこで、虫歯予防についてのお話です。 世の中には様々な病気がありますが、予防できる物とできない物があります。 うがい・手洗いを徹底して風邪やインフルエンザを予防しましょう、というのと同様に歯磨きをしっかりして虫歯を予防しましょう。